過払金返還請求の依頼者層

更新日 2023/10/18
この過払金コラムを書いた弁護士
弁護士 羽賀 倫樹(はが ともき)

出身地:大阪府出身、奈良県育ち。出身大学:大阪大学法学部。

はじめに

みお綜合法律事務所では、多くの方から過払金調査・過払金返還請求の手続きをご依頼いただいています。様々な方からご依頼いただいていますが、全体としてみると、年代・性別等について一定の傾向があります。このページでは、当事務所でどのような方から過払金調査・請求の手続きを依頼いただいているか、傾向について見ていきたいと思います。

依頼者の方の年代

過払金調査・請求をご依頼いただく方の年代ですが、50才代・60才代・70才代の方が多くなっています。比較的年齢層が高いと言えますが、理由は明確です。

 

過払金は利息制限法の利率を超えた利率が設定されていたために発生するものですが、多くの貸金業者では、2007年(平成19年)頃の新規契約から、利息制限法の法定利率内の契約となっています。そのため、過払金が発生するのは、2007年(平成19年)頃より前から、消費者金融やクレジットカード会社とキャッシング取引をしていた人になります。2023年時点では、16年以上前から取引をしていた人に限定されますので、必然的に年齢層は高くなります。

 

20才代の人は、取引期間がどれだけ長くても10年程度ですので、過払金の対象になることはなく、過払金調査・請求をご依頼いただくことはありません。ただし、消費者金融やクレジットカード会社とキャッシングしていた親が亡くなり、20才代の方が相続人として過払金を請求したいというケースはあります。

 

30才代であれば、20才頃にキャッシングをはじめ、2023年現在で30才代後半という場合は、過払金の対象になる可能性があります。ただし、過払金が発生している可能性はそれほど高くなく、発生していたとしてもより上の年代の方よりは金額が小さい傾向があることは否めません。

 

【30歳代の過払い金請求解決事例】

30歳代の過払い金請求事例

 

40才代の方は、50才代・60才代・70才代の方よりは少ないですが、20才代・30才代前半からキャッシングをしていたという場合、過払金の対象になります。そのため、40才代の方から過払金調査・請求をご依頼いただくことが一定数あります。

 

【40歳代の過払い金請求解決事例】

40歳代の過払い金請求事例

 

50才代・60才代・70才代の方は、20年前であれば30才代・40才代・50才代となり、与信の関係で多くのお金を借り入れられる方も多かったと思います。そのため、現時点では、50才代・60才代・70才代の方からの過払金調査・請求のご依頼が多くなっています。

 

依頼者の方の性別

過払金調査・請求をご依頼いただく方の性別ですが、男性の方が多くなっています。

消費者金融でキャッシングをしている人は、男性が60%強、女性が40%弱となっており、そのことが過払金調査・請求の依頼者の性別にも影響しているものと思われます。

クレジットカード会社については、消費者金融と比較すると女性の方からのご依頼の割合が高くなっています。

 

【男女別の過払い金請求解決事例】

男性の過払い金請求事例
女性の過払い金請求事例

依頼者の方の住所

当事務所は、大阪・京都・神戸の三か所に事務所があります。そのため、大阪・京都・兵庫の方からのご依頼が多くなっています。その他、滋賀・奈良・和歌山・三重の方からのご依頼も一定数あります。

弁護士によるまとめ

以上、過払金調査・請求のご依頼者の傾向について見てきました。過払金は、2007年(平成19年)頃より前から消費者金融やクレジットカード会社とキャッシングをしていた場合に発生する可能性があります。特に、50才代・60才代・70才代の方であれば、過払金が発生している可能性がより高く、発生していた場合の金額も大きくなる傾向があります。過払金のことが気になっているという方は、みお綜合法律事務所にお問い合わせください。
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